気管切開児「水」は厄介?上手な付き合い方とは?!

首に穴が空いている気管切開児にとって「水」との付き合いは時に厄介です。

通常は口や鼻などから呼吸するのでお風呂やプールなど首までなら抵抗なく浸かれますが…

気管切開児が誤って首まで浸かってしまったら大変です。

今回は気管切開児の水との上手な付き合い方について考えていきたいと思います。

気管切開児!!気管と直結する危険さとは?!

気管切開は、何らかの理由で口や鼻から呼吸がしづらい人が首に穴を開けて気管に管を通すことで呼吸を助ける手段です。

首に開けられた穴は気管と直接つながっています。

ということは、もし気管切開の穴に水が入ってしまったら、私たちが物を食べたり飲んだりする際に誤って気管に入ってしまった時(誤嚥)と同じような現象が起こります。

少量でも激しくむせますし、ブクブクたくさん入ってしまったら肺にそのまま水が流れ込んで溺れてしまいます。

気管切開児にとって水との付き合いに注意がいるのはこういったことなんですね。

それでは、どうやったら水と上手に付き合っていけるのでしょうか。

気管切開児!!お風呂の入り方の違いとは

通常、新生児の時期はベビーバスで身体や頭を洗いますね。

その後は次第に親などと一緒に湯船に浸かることが出来るようになっていきます。一緒にお湯に浸かりながらお歌を歌ったり、お喋りしたり。赤ちゃんのご機嫌次第ではあるけれど、素敵なスキンシップの時間になります。

気管切開をしていた我が子は、身体が大きくなってきても一緒にお湯に浸かることが出来ませんでした。

首が浸からないように入浴チャレンジしたことはあるのですが、直接お湯が入っている訳ではないのに、気管切開口のガーゼが濡れてしまうとすぐにゴロゴロ痰の音がし始めるのです。

気管の中に染み込んでしまっていたのでしょう。

頭を洗う時が一番の問題です。すぐにお湯がしたたってガーゼを濡らしてしまうので、頭からザバン!とお湯をかけることが出来ません。

ですから、座れるようになってからも、割と大きくなってからもずっとマットの上にゴローンして頭を洗う、がお風呂のスタイルでした。

ただ、これは我が家のパターンでそれぞれのご家庭で様々な水への対策をしているようです。

気管切開児の水への対策はそれぞれ!

ほかの気管切開児を持つ親御さんとの間で、いかにして気管切開口にお湯が入らないように頭を洗うかが話題になることがあります。

みなさんそれぞれ工夫をしていて

◎シャンプーハットを使う

◎ネックシャッター(髪を切る時に首周りに使用)を使う

◎カニューレの先に付ける人工鼻のフィルターを取って使う

◎防水フィルムを使う

などといった手段を取っていました。

プールにおいても対策が必要です。

泳いだり潜ったりすることは出来ませんが、子どもたちは水遊びが大好きなもの。プールに入れない、で終わるのはあまりに不憫です。

水を溜めるのはおヘソくらいまでにして、バシャバシャ出来ない分たくさんのオモチャで遊べるようにする。滑ったり転んだりしないよう、すぐに手を差し伸べられる距離に大人がいる、などの対策をすることで、水に入って遊ぶことも可能になります。

気管切開児にとって、水は厄介なところもありますが、

やり方次第でちゃんと付き合っていくことが出来るんですね。

無理なく自分スタイルで!

お風呂のスペースの問題や他の子と同じように頭を洗いたい!という気持ちから様々な対策をしてみるのももちろん手ですが、決して無理をする必要はありません。

我が家も頭からお湯ザバンを目指して色々工夫した時期もありましたが、どう頑張っても首の穴からお湯が入り込んでしまうので、結果的にずっとマットにゴローンが続いています。

身体はマットからはみ出放題ですが、親も子もストレス無くお風呂に入れる、というのも大事なことだと思います。

親御さんによっては多少水が入っても咳が上手に出来ればOK、とか、親も子も頭からザバンが当たり前になって、ちょっとくらい水が入るのにも慣れた、なんて話もよく聞きます。

無理なく、ご家庭に合った方法が見つけられるといいですね。

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