「障がい児保育」から「通常教育」へのステップ!ギャップの埋め方は 

お子さんの成長がゆっくりだったり、自閉的な傾向が見られたりした場合、

小学校に上がるまでは障がい児保育(療育施設)などを利用する方も多いかと思います。

その間おおいに成長が見られて、いざ小学校へ行く、となった時に、通常の学級でも大丈夫!と判断されることも少なくありません。

通常の学級に行けるまで成長してくれたことに嬉しさを感じる反面、本当に大丈夫なのか、「障がい児保育」から「通常教育」へギャップ無しで移行できるのか、不安に思うこともあるでしょう。

今回はこのギャップについてお話していきます。

障がい児保育と通常保育との違い

まずは障がい児保育と通常保育の環境の違いについて触れていきましょう。

障がい児保育(療育)では、個々の違いに対応する必要があるため、

□少人数に対して先生が多い

□成功体験を重視するため、難しいことへのチャレンジが少ない

などの特徴があります。

一方で通常の幼稚園や保育園などでは、たくさんの子どもたちの中で揉まれながら多くの経験を積む、といった感じだと思います。

ではこの環境の違いが通常の教育に移行した時にどう影響してくるのでしょうか。

障がい児保育から通常教育へのギャップ

障がい児保育から通常教育へと移行した場合、一番のギャップが「人数」だと思います。療育施設では常に先生の目があり、声かけをしてもらっていたのが当然だったのに、通常学級では30人〜35人くらいに先生が1人!

何かに困っていても、先生がすぐに気付いてくれる訳ではなく、困ったまま立ち往生、ということもあるでしょう。

我が子は小さい頃からずっと療育育ちでした。いざ小学校にあがる際、悩みはしたものの通常級に入ることを希望しました。コミュニケーションに関しては不安もあるけれど、多くのお友達の中で刺激をもらった方が、より成長するのでは、と考えたからです。

ところが入学当初のギャップは想像したより大きいものでした。

ギャップその①朝教室に入ってから何をしていいか分からない

ギャップその②周りの雰囲気で判断することが難しく、次への行動・体育などの準備が遅い

もちろん、通常級に通うとなった時のお子さんの状況はそれぞれでしょうから、一概に同じな訳では決してありませんが、我が家の場合ここまで差があるのかと愕然としたのを覚えています。

障がい児保育とのギャップを埋めるための対策

朝教室に入り、まずランドセルを置いて宿題や連絡帳などの提出物を出し、ランドセルの中身を引き出しに入れてランドセルをしまう。

朝のこの流れ、入学したての1年生が全員すぐできるか、と言われればそうではないかもしれませんが、それでも子どもたちは周りを見たり、誰かに訊いたりしながら挑戦し、成功していました。

しかし我が子はその場で立ち尽くし、プチパニックになっていました。

経験したことのない状況に対応しきれていませんでした。

これはまずい、と思い、せめてやるべきことの流れが分かれば違うのではないか、と考え、作ったのが

「朝学校に着いたらやることリスト」です。

実際にそのリストが役に立ったかは定かではありませんが、困った時にこれを見ればいい!という、いざという時のお守り、にはなったと思います。

また、体育の時に着替えるのが遅い、と聞いた時も、流れを書いたリストを本人に渡しました。

体操服を取りに行くところから、中身を出す、着替える、脱いだ服をしまう、など、具体的に書きました。流れのどこかでどうすればいいか思考が止まってつまずいている可能性があったからです。

それに加えて、体操服入れをメッシュ風の中身が見えるものへ変えてみました。見えない、ということにより、行動につながっていないかもしれない、と思ったからです。

親子で試行錯誤し、話し合いながら、ちょっとずつギャップを埋める努力をしていきました。

障がい児保育とのギャップは埋められるのか?!

障がい児保育は少人数で、先生がすぐに助けてくれて…

「自分で考えて行動する、周りを見て学ぶ」という部分がどうしても不足する分、

通常教育に突然入ったらギャップが無い方がおかしいのかもしれません。

我が子の場合、ゆっくりではありますが、新しい環境に順応していきました。それは親の支援のおかげ、というよりは、学校生活を共にするたくさんのお友達の力が大きいと感じています。

ある時は手を差し伸べ、ある時は見守りながら、必要に応じて助けてくれています。ギャップを大きく感じる初めはしんどく不安に思うかもしれませんが、結局新しい環境がそのギャップを埋めていってくれる…のかもしれません。

親として心配は尽きませんが、元々いた環境の違いを理解しながら、困りごとは何か、しんどいサインは出ていないか、常に子どもに寄り添い、楽しく学校生活を送るためのちょっとしたサポートや工夫をしていけるといいですね。

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