発達障害児の偏食

偏食ってどんなもの?

発達障害児にはこだわりが多いゆえに、偏食に悩まされる保護者様も多いのではないでしょうか。 偏食と一括りに言っても、食べられる物が少なかったり、同じ物を連続的に食べるなど、特性により引き起こされる偏食には、さまざまな様子が見られます。 


私の息子もまた、つよい偏食を持ち、周期的に一つのものを食べ続けます。 その周期も3ヶ月〜半年という長いスパンであるため、同じ物をひたすら用意するという苦労に追われているのです。 息子の場合は肉まんであったり、フランクフルト、明太子ご飯であったり、今現在はレンジでできる冷凍のフライドポテトです。どれも熱々の物を好む傾向にあります。 


偏食の理由をほんの一部ですが、ご紹介します。 


・口腔機能に問題がある 食べにくさから上手に食べられない状態が続くことにより、食事を嫌な物だと捉えてしまう。 
・食感の過敏性 揚げ物のサクサク感が口内に刺さるようで食べられない、逆にその感覚をいい刺激として受け入れ、お煎餅やカリカリのトーストなど固いものだけを好んで食べる。 
・視覚からの情報 白い物しか食べられなかったり、いちごやキウイなどの種の部分の形状が生理的に受け入れられずに食べられない。 
・聴覚の過敏生 噛み砕く音が耳に響くなど 。
・創造の特異性 調理済みの料理の原型がわからずに不安感を持ち食べられない、いつも食べている物の形状が変わると別物と認識してしまう。 
他にも、苦手な匂いであったり、舌触り、お皿とスプーンの当たる音が苦手だったりと本当にたくさんの理由があります。 


このように、偏食は感覚や認知機能なども要因であるのに対し、理解の無い環境では、わがままや躾の問題だと受け取られてしまうこともしばしばです。 

偏食は治さなければならない?

今現在の療育現場では偏食は治さなければいけないという考えは持たれていません。 


それでもやはり、食べられるものは一つでも多い方がいいと思ってしまうのも親心ですよね。 一部療育施設ではどのような対処法が行われているか、具体的な対処例を以下にまとめました。 


・調理の過程を実際に見たり、食材の変化を認識してもらい、料理の実態を明らかにする 。
・苦手な食材を好きなものに混ぜる 。
・好きな食感のものにできるだけ近づける。 
・少しずつ慣らす 。
・触覚が苦手な子には日々の遊びの中で、ドロドロしたものやベタベタしたものを触る 。
・ごはんの時間だという明確な区切りの概念を少なくし、コミュニケーションをとりつつ楽しく食べ始める 。
•食べてみようかなと思ってくれるように関連した絵本や教材、好きなキャラクターが食べるシーンなどで促す。

などなど、その子一人一人に合わせた対処法をとってくれます。 

大切なのは個々の習慣

偏食はその子自身の大切な価値観であり、習慣でもあります。 同時に、体質の問題でもあります。拒絶反応により、食事の時間になると吐き気を訴えたり、トラウマになってしまっては大変ですね。 

栄養面では心配ですが、一日に必要な栄養を「満点」にする必要はなく、明らかに栄養不足ではない場合、食べられない食材を無理に食べさせる必要はないとも言われています。 


少しずつ興味の幅が広がることによって、後々に試していくこともできます。 


悩んだ時にはまず、本人の様子を注意深く探ることから始めてみましょう。 何が嫌で、どういった物を好んでいるのか。 お子さんなりの対処法が見えてくるかもしれません。 

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