HSC~Highly Sensitive Child~について

【人よりも敏感な子供といわれるHSCをご存じでしょうか?】

HSC=ハイリー・センシテイブ・チャイルドとは、大きな音、強い光、様々な感覚を苦手とし、ほんのわずかな刺激にも強く反応してしまう敏感さを持つ子供のことを言います。

HSCの概念を打ち出したのは、エレイン・N・アーロン博士というアメリカの心理学者です。感覚や、人の気持ちに敏感で、傷つきやすく、生きているだけでつかれやすい子供というのをHSCと定義しました。

近年、日本において真生会富山病院診療内科部の明橋大二先生がアーロン博士の著書を日本語訳したことにより、日本においてもHSCの概念が広がって来たところです。 

それでいて、現在もなおHSCという特性を持つために不登校で悩む子供がたくさん存在するという事実があります。今回は、このHSCがどういったものかをより多くの人に知っていただきたく、簡単にではありますが紹介させていただきます。 

【 HSC=ハイリー・センシテイブ・チャイルド の四つの性質】

まずは定義とされている四つの性質から。 

・Depth 深く考える

・Overstimulation 過剰な刺激を受ける

・Empathy&Emotional 高い共感力と豊かな感情

Subtlety わずかな刺激を察知する 

HSCにはこの四つの特徴=DOESが見られることがわかっています。では、この四つの特徴、具体的には?というところを、ほんの一例ですが我が子の実例を交えて説明します。 

・深く考える(察しが良い、本質を見極めたい、慎重など)長男の場合、一般的な子供のような、突発的に喜ぶという行動が少ない幼少期でした。例えば、大好きなお菓子をもらう→やったー!ということはほぼなく、ほんとうにもらっていいのかな?という考えが先行します。もう少し大きくなると、どういう気持ちでこのお菓子をくれたのだろう、、、と考えるようになります。遠慮がちな性格だったり、行動に時間がかかるのは、とにかく深くかんがえているからです。 

・過剰な刺激を受ける(音や光に敏感、疲れやすい、どきどきしやすいなど)これはわかりやすいかなとおもいます。音や光などが苦手だったり、発表会前のどきどきした雰囲気がにがてだったりします。長男は体育館の反響音も苦手で、頭を抱えてうずくまっていた時期もありました。雷は特に、音も光もあり、とても苦手だと思う子が多くいます。

 ・高い共感力と豊かな感情(人の痛みがわかる、残酷なシーンは苦手、正義感をもつなど)HSCの素晴らしい点でもあります。優しい心で人の気持ちに寄り添うことができます。そのため、実話や再現VTRの悲しい話や残酷なニュース報道を見たり聞いたりすると、気持ちが沈み込んでしまいます。本人にとっても疲れてしまうほどの共感力です。 

・わずかな刺激を察知する(匂いや場の空気への繊細さ、刺激に弱いなど)長男とマンション暮らしをしていた頃、共用エレベーターにのって長男が一言。「お隣さんの洗濯のにおいがする」。下のエントランスにおりると、お隣の方がいました。このように、かすかな匂いに反応したり、場所や人の変化に敏感であったり、わずかな体の不調が強い痛みとしてでたりする子もいます。

【HSCは生まれ持った気質】

HSCは、国籍や性別を問わず5人に一人はいるといわれる、生まれ持った気質です。病気でもなく、障害でもなく、治るものでも、治すものでもありません。

病院での診断を必要とするものでもありません。子供だけではなく、大人にもいます。(HSP=Highly Sensitive Parson)人の感情や気分、音や光などのどこに敏感さが強く現れるのかもそれぞれです。

そして、このHSCは発達障害のグレーゾーンと大変よく似ています。ありがたいことに、長男の居住区ではHSCであることで情緒学級への受け入れをしてもらえています。

明確な障害という定義からは外れていても、困りごとに関してはそれぞれあります。HSCであろうと発達障害であろうと、子供の持つ特別な個性として、子供のペースを守りながら暮らせる社会であってほしいと願うばかりです。

関連記事

  1. 発達障害児の偏食

  2. 一緒にすごせる時間が何より幸せ!

  3. わが子が突然に障がいを持った時の心構え

  4. 障がい児子育てが孤独な育児『孤育』にならないための3ヶ条

  5. 障がい児子育てが始まったらまずやるべきこと!

  6. 障がい児通所支援のありかたと母の思い